定期学習会「ホスピス・緩和ケアとは何か」
2019.05.25
令和元年となり、始めての定期学習会が行われました。
Dr.佐藤による「ホスピス・緩和ケアとは何か」についてです。
医者の立場でしか知れえない事例を挙げての説明がありました。
数多くのガン患者さん・そして家族の皆様と触れ合ってきたからこそ
言える、Dr.とナースのの心遣い・心構え、取るべき行動等に
ついて熱く語られておりました。
特に、最期をまじかに控えたガン患者さんとご家族の皆様との
悲しみ、苦しみ中でどの様に医者、看護師が見守っているのか.....。
死を迎える時でなく、日頃から「死」というものを考える事は、
今日一日をどう生きるかを考える事になります。
「一期一会の精神」と同じですね。
そして、ガンと同じくらい私たちが心配している「認知症」。
「認知症に罹ったガン患者さん」との触れ合い方も語っております。
凄く身近で重要な事ばかりです。
もっともっと、多くの市民が勉強しなければならないと感じております。
記憶に残った内容の一部をご紹介します。
●痛みは脳が記憶する:この事は、10年程前に、私が大腿部から腰にかけて、焼きごて
をあてられた位の痛みがあった時に、ある整形外科医が「痛みを早くとらなければ脳が
記憶してしまい、少しの痛みでも激痛を感じてしまうから早く痛み止めの注射を打ちま
しょう」と血相を変えて注射をして貰い、その瞬間に痛みがす~っと消えていき、
次の日にもう一度その痛み止め注射をしたら1ケ月程苦しんだ痛みの生活から脱出出来た
事を思い起こします。
痛みを脳が記憶しない様に、素早く痛みをとる処置をしなければいけないそうです。
帯状疱疹で痛みが出た場合などにも、素早く痛み止めを処置し方が良いと言われてます。
●高齢の認知症に関して:
ガン患者さんの中にも多くの認知症に罹った方が多くなってきているそうです。
認知症を持っていても、住み慣れた家庭では不自由なく過ごしていますから、認知症に
罹っている事に家族が気が付かない事もあります。
環境が変わりますと、驚き、慌て、不安が襲い徘徊する事に繋がります。
入院する事で、環境が変わり上記の事が起る可能性が高くなっているようです。