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暑気払い


肌を焦がす様な夏日は私の体力を遠慮なく奪っていきます。

若干へばった肉体にパワーを与えるにはお気に入りの「浜松の鰻 勘太郎」が一番!!

以前にも触れたのですが、残念ながら豊橋の鰻は外れが多く食しに行く気になりません。

前日に予約を取り、右手に遠州灘の紺碧な海を見ながら浜名バイパス飛ばし、いざ浜松へ乗り込みます。

平日という事もあり、店の前に一人が待つのみ。

店のドアを開けると鰻を備長炭で焼いている親父さんの姿が....。

汗だくになりながらも、物ともせず一途に鰻と格闘しています。

店に香りと煙が漂った中を進み2階のカウンター席に通されました。

躊躇なく「うな重」を頼み、鰻を割いて焼きあがるのを

待つ時間は決して無駄ではなく、

旨さを想像するには絶対条件です。

待つこと数十分。

蓋をあけると、程よくカリッと焼き上げた鰻は、旨さを醸し出す油がキラリと輝いております。

割箸を重箱の左側の身に差し入れ口腔の中へ...。

「旨い!!」と思わず舌が叫んでおります。

浜松の鰻屋さんは殆どが関東風で蒸しが入るのですが、「勘太郎さん」は関西風焼き!

備長炭でこんがり焼き上がった醤油タレの香、サクッとした表面にふんわりと柔らかい中身は

私の体にエネルギーを充満させるに十分でした。

ガン絡みで言えば、免疫力がバンバンに上がりガンになる細胞も死滅する事でしょう。

(いや、がん細胞もパワーを貰ったか?)

これで今年の烈夏を乗り越える事間違いなし。

ご馳走様でした。

因みに、勘太郎は今日焼いていた親父さんの名前かと思いきや、そうでなく、以前に贔屓にしていた美味しい店の名前であるのと江戸末期に活躍したという、「伊那の勘太郎」という侠客から頂いたと言われてましたね。

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